レストレスレッグス症候群と周期性四肢運動障害

レストレスレッグス症候群は別名、むずむず脚症候群とも呼ばれます。入眠前の安静時に生じる足の不快感と入眠困難を特徴とします。足の異常感覚は、「むずむずする」、「虫が這う感じ」、「痛み」、「不快感」、「突っ張る感じ」などさまざまで、足を動かすことにより軽減するのが特徴的です。多くの場合、足首と膝の関節の間に生じますが、まれに腕に生ずることもあります。成人の約1〜3%が罹患しており、発症のピークは中年期以降で、貧血、尿毒症、関節リューマチなどに合併することも多く、高齢者でよく見られます。

周期性四肢運動障害では、周期的に反復する四肢の異常運動が睡眠中に繰り返し出現するため、入眠困難や中途覚醒が生じるなど睡眠が妨げられます。この異常運動は、ほとんどが下肢に生じ、0.5〜5秒ほど続く足首や母指の背屈、膝関節の屈曲が主体で、20〜60秒間隔で出現します。加齢とともに増加し、65歳以上の高齢者での有病率は30%以上に達しますが、本人は四肢の異常運動を自覚していない場合も多いのが特徴です。